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< プロフィール >
名前:コージー
年齢:35歳
30歳まで底辺派遣として労働、39度の熱でも欠勤は許されず、同僚が2トンの貨物に指を潰された時は しばらく救急車は呼んでもらえず、そんな職場ばかりでしたがIT業界へ転職し、今は何とか人間らしい生活を手にしました。
エンジニアの種類
IT業界では全てのエンジニアを総称してSE(システムエンジニア)と
呼ぶ場合もありますが、実際には様々なエンジニアがいます。
細かい業種まで上げればキリがありませんので、
ここでは代表的なものを例として紹介します。
あくまで私レベルのIT技術者から見た分類ですので、
人によっては呼び方や定義に違いがあるかも知れません。
分かりやすいように、お客様から注文を貰う場合を例として職種を表現してみました。
--------- 今回の状況 ---------
物を販売しているお客様企業から、新しく大阪に事業所を出すので、
注文受注システムや、その他もろもろのシステムを構築してほしいと
SIer(システムインテグレーター)に依頼がありました。
※SIer(システムインテグレーター)とは、システムの企画、構築、
運用などの業務を一括して請け負う業者のことです。
(私の会社も小さいですが一応SIerです)
お客様からの依頼内容は以下の通り。
- ・新規事業所を新しく大阪に作ったので、システム全般を構築して欲しい
- ・東京本社とインターネットで連携が取れるようにしてほしい
- ・事務員さんも使えるような注文受注システムを構築し欲しい
- ・システム完成後、運用においては、お客様側の運用SEにて行う
- ・万が一の時のため、常駐カスタマーエンジニアを派遣して欲しい
- ・ついでにホームページも新しく作り直して欲しい
営業SE
今回の例でいうと、まずお客様の要望を聞いて、システムのレイアウトを決め、
見積もりを出し契約を取ってくるのが営業SEの仕事です。
通常は単に「営業」と呼ぶ場合も多いですが、
SEとしての知識も必要なため、あえて「営業SE」としました。
ある意味で最も高い能力を必要とされる職種でもあります。
構築という上流工程を理解していないとお客様に提案など出来ませんし、
元々は技術者の方がである事がほとんどです。
本来なら営業SEとマネージャークラスのSEが綿密に連携を取る必要ありますが、
営業SEの能力が低かったり、うまく連携が取れていなかった場合は、
無茶苦茶な納期や見積もりで注文を受けてしまい、
現場が大混乱する場合も多々あります。
SE(システムエンジニア、 マネージャークラス)
営業SEが取ってきた案件は社内のマネージャークラスの上級SEに引き継がれます。
マネージャークラスのSEは構築フェーズ(上流工程)を担当しています。
会社の規模によってマネージャークラスのSEが1~2人の場合もあれば
システム、ネットワーク、プログラムなどそれぞれの分野で
マネージャークラスのSEがいる場合もあります。
彼らが作成した設計図に基づいて、システムが構築されていきます
マネージャークラスのSEは、言わば司令塔的な役割を果たします。
当然給料は高額になりますが、会社によっては仕事も激務になる場合があります。
技術だけでなく人を取りまとめる能力も必要です。
NE(ネットワークエンジニア)
システムの中でネットワーク周辺を専門としているエンジニアです。
今回の例ではお客様企業の社内ネットワークはもちろん、
東京本社とのネットワークを構築するのが仕事です。
ネットワークを繋げるだけでなく、セキュリティを実装したり等の業務も含まれます。
小さな会社では優秀なシステムエンジニアが兼任する場合もありますが、
やはりネットワークに関して専門的な分野になるとNEには敵いません。
ちなみにですがSEでも少なからずネットワークの知識を持っていなければ務まりません。
一般的にはSEであれば、スイッチなどの機器にも精通していますし、
ある程度までのネットワーク障害であれば対応できるのが普通です。
逆にNEであっても、ある程度はSEの業務範囲にも対応できるのが普通です。
SE(システムエンジニア、一般)
あえてマネージャークラスの上級SEと分けましたが、
一般的には上級SEからの企画書に基づいてシステム全般の設定などを行うSEです。
客先でのメンテナンスや障害(故障)が発生した場合は、
現場に出向いて作業する事もあります。(オンサイトと言います)
その他、障害のログ解析や、新規システムの検証など業務の内容は多種に渡ります。
ある意味でIT企業においてはIT関連の
なんでも屋的なポジションと言えるかも知れません。
ネットワークエンジニアなど、全ての技術者を総称してSEと呼ぶ場合もあるので、
第3者から見るといまいち業務の内容がわかりづらい業種でもあります。
プログラマー
文字通りプログラムを作成する人たちです。
今回の例だと、「商品受注システム」には客先専用の
プログラムが必要になりますので、その部分を担当する人たちです。
SE と プログラマーの違いが初めのうちは
分かりづらいかも知れませんが、全く問題ありません。
意外に思うかも知れませんが、プログラムが出来ないSEも沢山います。
私も簡単なシェルスクリプト位しか書けません・・・(恥)
というか、プログラマーのようにマニアックなコードを掛けるSEは
あまり見た事がありません。
ハード系エンジニア
文字通り、ハードウェアを組み立てるエンジニアです。
自作のパソコンなどを作った事がある人は
イメージが湧きやすいかも知れませんが、IT業界では通常
サーバーというハードウェアを使用します。
サーバーも元々組みあがっている物も稀にありますが、
客先の要求に合わせて設計する訳ですから一から組み立てるのが通常です。
例えばCPUはインテルの~でクロック数は幾つの物を~個乗せる、
メモリは~Gを~枚で合計~GBのせる、インターフェースはIBを付ける
などと言った具合です。
各サーバーの仕様について決めるのは上記で記述した営業SEや
マネージャークラスのSEになります。
運用SE
システム運用段階になってから、サーバー機器などの監視、
障害対応を行っているエンジニアです。
システムは24時間365日稼働しています、その中では当然故障や、
メンテナンスが必要な場面が多々発生します。
稼働中のシステムが正常に稼働しているか監視し、
場合によっては簡単な修理などを行うのが運用SEの仕事です。
運用SEでは対応できない障害やメンテナンスについては、
カスタマーエンジニアや、メーカーへ対応依頼を掛けます
基本的に外部へ出かけて仕事をする事はありません。
カスタマーエンジニア(CE)
メーカーから派遣される、メーカーでしか対応できない部分を
対応しているエンジニアです。
今回の例でいうと、お客様からの要望で万が一の際に、
客先で待機をしているエンジニアです。
もちろんお客様からのご要望でなくとも、営業SEから提案する事もあります。
割と大きめの会社やデータセンターなどでは、
メーカーから派遣されたカスタマーエンジニアが常駐しています。
システムが急に故障し、簡単に直れば良いですが、
場合によっては部品交換をしないといけない場合もあります。
このような場合はメーカーの部品が必要となり、運用SEではどうにもなりません。
常駐のカスタマーエンジニアがいれば、ある程度の故障であれば
早いうちに修理が可能になります。
客先にお邪魔する訳ですから、何百人も常駐する訳ではありません、
通常数人~10人程度が普通です。
常駐でなくともメーカーから派遣されるSEを
カスタマーエンジニアと呼ぶ場合もあります。
代理店
各メーカーのハードウェア、部材を販売している販売店企業です。
お客様からの要求でシステムを構築するにも、部材が無いと話になりません。
よほど大きなモンスター企業でもない限り、個々の部品は代理店から調達しています。
(サーバーベア、マザーボード、CPU、メモリ、ケーブル、スイッチ、電源装置 など)
代理店の仕事はただ物を売るだけではありません、修理対応や故障の原因調査、
購入企業からの技術的な問合せにも対応する必要があるため、
高度な知識を必要とされます。
WEBエンジニア
今回の例では、あえてWEB系の企業を登場させてみました。
WEB系というのは一般的には、ホームページやWEB広告などを作成する企業です。
一般的に言うのITエンジニアとは少し別物として
扱われている場合が多いように思います。
サーバーやネットワーク、プログラムなど全て網羅している
スーパーWEBエンジニアもいますが、一般的には
WEBのコーディングを担当しているエンジニアです。
個人的には女性の割合が多い分野の印象があります。